「文部科学大臣賞Ｗ受賞」　うれしいお知らせです

　　　　　　　　　　　　　　　　光が丘図書館長　　齊藤　久美子

　練馬区では、以前から子どもたちの読書活動については、図書館の児童図書の充実をはじめ、地域の文庫活動に対する支援、学校や保育施設等への団体貸し出しなどを行っていました。平成１４年から保健相談所で行う４ヶ月検診の際に、絵本を手渡す「ブックスタート」事業と幼児・小学生を対象とする参加型イベント「本の探検ラリー」を子ども読書活動に取り組んでいるボランティア団体と協力して実施しました。平成１５年６月から練馬区子ども読書活動推進計画の策定に着手し、平成１６年３月に計画ができました。　　　　　　　　　　　　　　　　　こうした一連の子ども読書に関する活動が評価され、平成１６年４月２３日に開催された「子ども読書の日記念」こどもの読書活動推進フォーラムにおいて、子どもの読書活動優秀実践図書館として文部科学大臣賞をいただきました。また、石神井ひまわり文庫(代表阿部信子さん)が４０年近くに及ぶ自宅での家庭文庫の開設や、地域施設や学校での読み聞か活動が評価され、優秀実践団体として、文部科学大臣賞を受賞されました。

　子どもたちの読書活動は、多くの大人たちによって支えられています。家庭はもちろん、地域で活動する大勢の方々、学校など、今回光が丘図書館が受賞できたのは区内１１の図書館と子どもの読書に関わって下さった皆様方のご尽力によるものと、感謝しております。

　練馬区の子ども読書活動推進計画は、０歳〜１８歳の子どもを対象として、「どうぞ、図書館へお出でください」とのメッセージを発信しています。小さい子どもたちはなかなか静かにしていられないかもしれません。「うるさい」と思われることもあるかもしれません。図書館を利用される皆様にも、子どもたちへの温かいご理解をお願いいたします。

教育機関として、社会教育施設としての図書館には、今、多くの期待が寄せられています。子育て支援や、ビジネス・就労支援、政策立案支援など図書資料の充実をはじめ開館時間の拡大やさらには単に図書を貸し出すというだけでなく、学校や地域への支援や働きかけ、ＰＲ活動などが求められています。今後も区民の方々の生涯学習を支える基盤施設としての役割を果たすとともに、教育機関として、子どもたちが本との幸せな出会いを体験し、読むことの楽しさを知ることができるよう、事業の充実に努めて参りたいと考えております。子どもは社会の財産です。みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。