小さな街の図書館は読みたい本がいっぱい！　
―小竹図書館ウォッチング―　

利用者の会　小野寿子

１２月４日利用者の会員６名ほか１名総勢７名は富田さんのご案内で小竹図書館を見学しました。「まず外を見て」と案内されたのは車で来館する障害のある方のための駐車場とステンドグラスや丸窓があり、採光に工夫を凝らした瀟洒な造りの建物の外観でした。

練馬１１館の中でもとりわけ小規模な小竹図書館は閉架書庫がありません。極端に言えば、一冊購入したら、一冊廃棄ですから、選書や蔵書の管理は大変なことと推察しますが、短時間の見学中にも読みたい本にたくさん出会い、その蔵書構成に興味を持った会員の要請に応えて後日下記資料を送ってくださいました。日大芸術学部、武蔵野音楽大学が近く、また、留学生の宿泊の多い力行会館が隣接していることから所蔵資料は小規模館のわりに芸術関係（７門）や外国語資料が豊富です。外国語図書の内訳は英語1926冊、中国語622冊、韓国語286冊（一般書・児童書合計）。さらに図書のリクエストに９門　詩歌が多いのも大学の芸術学部を抱えた地域の特色といえます。

小竹図書館の開館は比較的新しく1990年ですから、誘導ブロック、バリアフリーの床、エレベータ、障害者用のトイレは整っています。しかし障害のある方自身が車椅子で書架を巡るには、本棚と本棚の間が狭い上、棚が高すぎるのではないでしょうか。１階の床面積444 m^２、２階は340�uで、予備の部屋もなく、われわれもエレベータ前で立ちながら説明をうけたくらいですから、現場の職員の方たちには苦しい思いがあるに違いありません。ちなみに職員の総数は13名、標語は「知るよろこびを　くらしの中に　みんながつどう　いこいの図書館」です。

後日武蔵大学を訪ずれたら、まちの図書館を利用しようという少冊子があり、小竹図書館と練馬図書館が地図入りで紹介されていまし
た。公共図書館と地域の大学図書館との連携、相互借出しなどをより一層強化したいものです。 （文責　小野）