☆　江東区の２つの図書館を見学して 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　光が丘図書館利用者の会　桑原　明子　　 １月１６日に江東区立「古石場図書館」と「東陽図書館」を見学しました。　江東区は約２年前から図書館窓口業務（資料の貸出し、返却、予約、利用者の登録など）の民間委託を始めていて、練馬区は現在検討中であることから委託したらどうなるのかを〈練馬に図書館を作るための連絡会〉の人たちと一緒に見学させていただいてきた次第です。「古石場」は住宅街を、「東陽町」はビジネス街を意識した図書館ですが、「図書館の顔ともいうべき窓口業務を委託し、正規職員はレファレンスをしますが、常時事務室にいて、カウンターから呼ばれない限り表にでないのでは果たして利用者のニーズに合ったサービスを提供できるか疑問です。 　また、子どもの本のコーナーでは“面出し”は棚に絵本の表紙を見せて並べることで読書意欲をそそらせ、貸出しにつなげていく大切な仕事の一つですがこれは委託業務の契約の中に入っていないので心ある人はするかもしれないがしなくても特に注意されることもないと職員に説明され、児童サービスを何と心得ているのだろうと怒りがこみ上げてきました。 　委託先の会社の社員（アルバイト？）は採用に当たり司書資格も経験も問われないとの話に驚き、また図書館利用者はカウンターに座っている人たちが区の職員でもなければ、図書館の専門家でもないという事実は恐らく知らないのではないかとの話にもっと驚きました。 　そう思ってみるせいか、事務室内の雰囲気も正規職員と委託先の社員の間の溝を感じ、このような図書館で本当に利用者の満足する図書館が運営されていくのか、将来に不安の残る図書館見学となりました。

　　　　　　　　　　　　　
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