光が丘図書館利用者の会、発足１０周年のダイナミック　イベントのひとつ、区立図書館ウオッチングの1回目がつゆ入り直前の6月5日に8名の参加で開催されました。石神井図書館は元中央図書館だった故か、練馬区ご自慢の緑と水の公園のある風致地区にクラシカルな建物で区民に公開されていて児童室は子供達が本に親しみ易いようにデザインされていて好評です。一般用のスペースは２階にあり　新聞,雑誌のコーナーにはソファーセットが置かれ，部屋の南側には読書用の机が相当数、すっきりと並べられ、初夏の日差しを受けて読書をしている利用者も良い雰囲気に見えました。館長はじめスタッフの丁寧なお話と案内で、約2時間を有意義にすごしました。特に閉架書庫はヨーロッパの古城を思わせるような、ラセン階段を降りた地下室にあり、嘗て展示,貸し出されていた各ジャンルの古い本や保存されるべき資料などがぎっしり整然と並べられていて、正に書籍のタイムマシーンの中に入ったようで、図書館の歴史,故事来歴を感じました。またこちらではレコード盤も貸し出していてターンテーブルがあれば現在では貴重な珍しい音にも会えます。次回のウオッチングは7月３日関町図書館で開催されます。地域のみなさんの参加を期待します。

☆　時代により変化するもの、しないもの
　　　　　　　　　　　光が丘図書館利用者の会　小野寿子

　建設後３４年を経た石神井図書館はその時代の良さと問題点を両方を抱えた図書館でした。おしゃれなバルコニーが周辺の緑と溶け合いゆったりとした時間が流れます。特筆すべきは児童室で、入口も別な独立した広い部屋で子どもたちはのびのびと本を読んだり遊んだり。一般用の書架と書架の間隔にもゆとりがあります。これなら車椅子でも、、、ところが、３階建てですが、エレベーターがなく、視覚障害者のための誘導ブロックもありません。対面朗読室は事務室の一角にありますが、周辺の雑音を遮断する設備はありません。また、会議室などのスペースがなく、見学会の当日はわれわれの受け入れのために普段一般利用者に読書室として開放されている部屋を一時閉鎖する有様です。「すべての利用者に開かれた図書館を」という今の時代の要請に応えるには、現場の努力だけではどうしようもない難しい問題があることも確かです。