４回目の図書館見学は、９月４日の平和台図書館で参加者７名。平和台図書館は練馬区で3館目の図書館、1976年（昭和51年）7月に開館、住民参加の懇談会方式でできた最初の図書館である。キャッチフレーズは「区民が誰でも気軽に利用でき親しみのある図書館」。副館長から２階和室で(広い畳の部屋がある図書館は珍しい)ご説明頂いた後、館内を見学した。

誰でも気軽に　入り口から段差がなく玄関から１階にかけて大きなスロープがあり、書架と書架の間隔が広い。障害者専用エレベーター、車椅子で入れるトイレ、読書スペースに車椅子のまま使える机も備えて、誘導用の点字ブロック、大型活字本のコーナー、対面朗読室もある。児童コーナーには、おむつ交換用のベビーベッドや幼児用トイレがある。

地域住民のニーズを知る　「あなたの投書」と書かれた投書、意見、感想などを投函できる、緑の目安箱がある。「読みたい本がない、漫画を入れて、コンピューターが云々」の意見が多い。寄せられた意見は、苦情なのか意見なのかを統計にとり、光が丘図書館に報告。対応が必要なものは、館長名で回答。入り口横には、「蔵書に対するご意見・ご感想」コーナーがある。平和台図書館を窓口としたベストリーダー・ベストオーダー調査をしている。板橋区在住の利用者が増え、隣の板橋区立図書館が委託になったことと関連性があるのではないか、とみているそうだ。練馬駐屯地に近いため自衛官の利用も多く、「戦車、兵器」を扱った本が利用される。

生活科学　玄関近くの実用書コーナーは、利用頻度の高い一角。特に女性に人気があり、分類にはない『生活科学』と表示している。利用者から求められる本が配架に現れている。

カウンター　相談業務も兼ねて２名体制で２時間交代。ベルがあり、繁忙時は事務室に応援が頼める仕組みになっている。

地域の公共施設　リサイクル情報コーナーや、ちらしコーナーがあり、子どもたちの絵が展示されている。地域の公共施設の役割を担い、情報発信拠点としても機能しており、図書館の講座からできたボランティアグループの活動も心強い。

2階の読書スペース　中学生以上の利用が可能。読書、図書館の資料を使っての勉強のスペースが広くとられている。ゆったりと本を読んだり、資料を調べている利用者の姿があった。

赤ちゃん連れとボランティア　説明では、先日、和室でボランティアによる「おひざのうえのおはなしかい」が開かれ、立ち見がでるほどの盛況。６０足(靴を履かない赤ちゃんは含まれず)の参加者があった。1階児童コーナーには、絵本リストのちらしもある。

閉架図書の保存　平和台の保存担当は、５門。ビニールを棚の幅にあわせてカットし、本の上に載せてあるので本に埃が被らない。きれいな状態で保存する工夫に、本への愛情が感じられた。