図書館で図書館のこと、話し合ってみませんか

　　　　　　利用者の会代表　兵頭恵子　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　長いあいだ待ち望んでいた図書館が、１９９５年２月２２日開館しました。２月２６日の日曜日には、「光が丘図書館の開館を祝う会実行委員会」主催で「光が丘図書館の開館を祝う会」の催しが開かれ、視聴覚室では、「図書館をもっともっとみんなのものに」―図書館で何ができるか―というテーマで大沢正雄氏と丸谷博男氏の対談があり、こころはずませて参加したことが、昨日のように思い出されます。

　「利用者の会」は、２３回にわたって開かれた「建設懇談会」最終日の終了後、「会」の存続を望む声もあり、また「建設懇談会」の会長で当時、杉並区立中央図書館長であられた佐藤正孝氏の要請もあって、建設懇談会の副会長であった桑原明子さんに世話人をお引き受けいだだいて、当初、光が丘図書館世話人会としてスタートしました。その後６回の設立準備会を経て、１９９５年５月２０日に「光が丘図書館利用者の会」が発足して９年目を迎えたところです。初代の代表は田中五十鈴さんで、彼女をはじめとした地域の住民の「光が丘にぜひ図書館を」という熱い願いと地道な活動がいまにつながっているような気がいたします。

　子どものころから本を読むことが好きだった私は、稲荷山図書館や、光が丘７小の開放図書を利用しておりましたが、開放図書の協力員であった大和田佐智子さんに誘われて、図書館設立の要望のビラ配り、署名あつめなど参加してまいりました。人のうしろをノコノコついてゆくばかりの私に、田中さんの栃木への引越しが重なって、これまた代表をノコノコと引き継いだというわけです。

　島根県の田舎町で育った私は、人には笑われるだけかもしれませんが、バラの包装紙にあこがれて、大きくなったら「高島屋」の店員さん

になりたかったものです。高校生になってからは、司書になりたいと希望をふくらませ、「司書」の資格が取れるということで、短大に学びましたが、夢というのははかないものです。資格を取っても若いころ職についただけで、一生の仕事として生かすことができず中途半端なままです。本を読むこと、書類の整理がそれなりにできるということで満足すべきかもしれません。そして現在の図書館通いがあるともいえるでしょうから。

　利用者の会では、本の話、配架などのボランティア、図書館見学などなど、図書館で図書館の話をしながら、いろいろな企画をだしあって、一人でも多くの人が「本の森」に親しむことができるよう、活動をすすめてゆきたいと思います。皆様の参加をお待ちしております。

2003.07.30記